記憶ってこんなに曖昧? 〜横浜でふと感じた“思い出の不思議”〜
横浜のとある場所に立った瞬間、不思議な感覚に包まれました。
「あれ?ここ、来たことあるぞ…」 デジャブ? いや、いや違う。絶対来た。
建物に入った記憶はあるのに、何の用事で来たのかが、すっぽり抜け落ちてる──
でも、そういうことってありませんか?
場所の記憶はあるのに、何をしに来たのか思い出せない。
一方で、もう何年も経っているのに、ずっと心にこびりついているような、嫌な記憶もあったり。
楽しかったことほどぼんやりしていて、嫌なことほど鮮明に残ってしまいがち😢
記憶って、案外あてにならないな…なんて、ふと思いました。
人の記憶は”改ざん”されてしまうの?!😳
人の記憶は、ビデオのように「事実」をそのまま記録しているわけではありません。
実は、思い出すたびに「再構成」される、動的な情報なんです。
記憶が書き換わってしまう主な原因
- 符号化のエラー:最初に記憶する段階で、注意力や感情の影響で情報が不完全に取り込まれる
- 保持のエラー:時間が経つと記憶が劣化したり、他の記憶と干渉して内容が変わる
- 想起のエラー:思い出すときに、欠けた部分を脳が補完してしまい、間違った情報が混ざる
記憶に影響を与える心理・社会的要因
- 先入観やバイアス:自分の信念や期待に合わせて記憶が変形する
- 感情の影響:強い感情が記憶を強化する一方で、断片的で曖昧になることもある
- 社会的影響:他人の話やメディア、質問の仕方などで記憶が書き換えられる(偽の記憶が生まれることも)
脳科学から見た記憶の仕組み
記憶は脳の神経回路の結びつきで保存されますが、思い出すたびにその回路は一度「不安定」になり、再び固定される過程で内容が変わることがあります。
マウスの実験では、脳の海馬を操作することで記憶の内容を書き換えることも確認されています。
記憶は変わる。だからこそ…
もしかしたら、過去の辛い記憶も、
時間が経つにつれて少しずつ薄れていったり、逆により辛いものとして上書きされたりするのかもしれません。
つまり、結局のところ──
すべては「今の自分がどう捉えるか」ということかもしれないな、とぼんやり考えました。
脳が作っちゃう記憶は変えられないけど、
「今の自分の解釈」はいつでも変えられる、それで記憶も変えていける、ということかな。
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