「最近なんだかしんどいな…」と思うとき、ふと誰かがかけてくれた言葉に救われた、という経験はありませんか？
人は、疲れているときや落ち込んでいるときほど、周囲の気遣いや優しさが心に沁みますよね。
私自身も、心が弱っているときほど、優しい言葉に頼りたくなってしまいます。
ただし──そんな弱っているときには、ちょっと立ち止まって考えたほうがいい「優しさ」もあります。
誰のための“優しさ”？
少し考えてみたいのは、
その「優しさ」が、本当は誰のためのものなのか。
優しい言葉をくれた相手自身の満足のためだったり、
あるいは、その奥に何か別の目的がある、という場合もあります。
「自分が助けたと思いたい」「いい人に見られたい」
「自分の思い通りにしたい」「別の方向に誘導したい」
そんな気持ちが混じっているとき、その言葉は一見優しくても、どこか違和感が残ることもあるんです。
優しさを“選ぶ”という感覚
優しさは、ありがたいもの。
でも、それを「受け取るかどうか」は、自分で決めていい。
その優しい言葉に従うかどうかも、こちらの自由です。
相手の言葉にどうしても引っかかるものを感じるなら、
たとえ「優しさ」という形で差し出されたとしても、無理に受け取らなくて大丈夫なんです。
逆に、ちょっと不器用な言い方でも、
「この人、本当に自分を思って言ってくれている」と感じるなら、
その気持ちは大切にしていいと思います。
そんなふうに、「優しさを見きわめる目」でみると、
「感謝しなきゃ」という義務感も少しやわらいで、
心がラクになる気がします。
おわりに
弱っているときほど、誰かの優しさが沁みやすくなります。
だからこそ、つい「ありがたい」「感謝しなきゃ」と思ってしまいがちです。
でも、どんな優しさを、どう受け取るかは、
自分の感覚を信じて大丈夫。
無理に感謝しなくてもいいし、距離を置いてもいい。
自分の生きやすさのために、
「自分にとって心地いい優しさ」を選んでいきたいですね。
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